- 2023年06月29日
梅雨シーズン、確認・対策しておきたい防水工事について
今日は、防水工事についてお話していこうと思います。
ベランダやバルコニーの床は、人が歩行することが多いため勾配がなく、また雨の影響も直接受けてしまうので、摩擦が起こり水も溜まりやすくなります。
そのため、防水機能だけでなく耐摩耗性能の高さも求められます。
防水工事には様々な種類がありますが、今回は主な防水の種類と、施工が多い防水工事のメリット・デメリット、メンテナンスの方法などを取り上げていきたいと思います。
【防水の種類】
そもそも防水工事とは何のための工事なのでしょうか?
それは、建物内における雨水を遮断して漏水を防ぐ工事なんです。
代表的な防水工事の種類は、①アスファルト防水、②シート防水、③ウレタン防水、④FRP防水の4つです。
では、それぞれの特徴をみていきましょう。
①アスファルト防水
アスファルトルーフィングを二層以上に仕上げ、防水層を高くして厚みを出し、防水機能をより強固にする工法です。
ビルやマンションなどの大規模建築物の屋上防水工事に使われることが多いです。
耐用年数は15~20年程度です。
②シート防水
塩化ビニールシートやゴムシートを施工箇所の下地に貼り付け、水の侵入を防ぐ工法です。
アパート・マンションの共用部分やビル・商業施設の屋上等に使われることが多いです。
耐用年数は10~15年程度です。
③ウレタン防水
液体状のウレタン樹脂を施工面に複数回塗ることで防水層を作り、防水効果を発揮させる工法です。
一戸建住宅のベランダ・バルコニーや、雨漏りしている箇所に使用されることが多いです。
耐用年数は8~12年程度です。
④FRP防水
木やコンクリートで作られた床の上にガラス繊維でできたシートを敷き、その上にポリエステル樹脂を塗って硬化させる工法です。
一戸建住宅のベランダ・バルコニーの他に屋上などでも使用されます。
耐用年数は10~12年程度です。
では、次にダイデン群馬でも施工が多い「ウレタン防水・FRP防水」のメリット・デメリット、メンテナンス方法をみていきましょう(^^)
《ウレタン防水》
・メリット
①継ぎ目がない均一な仕上がりで、高い防水効果が期待できる
②段差や複雑な形状の部位にも施工可能
③重ね塗りが可能なので、廃材が出づらく、メンテナンスもしやすい
④防水層が軽量なので建物に負担がかからない
・デメリット
①下地が乾燥していない状態で施工すると表面が膨らんでしまう
②塗装のムラが劣化を早める原因になるため職人の技術が求められる
③施工中は雨に弱い
④工事中には独特の臭いが発生する
ウレタン防水には、下地に直接ウレタン防水材を塗り重ねる『密着工法』と通気効果と緩衝効果を併せ持つシートの上にウレタン塗膜防水層を塗り重ねた『通気緩衝工法』の2つがあります。
通気緩衝工法では、ステンレスの筒(脱気筒)が湿気を大気中に逃がす大きな役割を担っているので、耐久性を高めることができます。
しかし、表面のトップコートが劣化してしまうと、施工面にひびが発生してトップコートが剥がれ、防水層がむき出しになってしまうので、定期的なメンテナンス(5~6年毎)を行いましょう!
《FRP防水》
・メリット
➀防水性、耐薬品性、耐候性、耐久性に優れている
②摩擦や重みに強く、非常に丈夫であり、軽量で耐震性がある
③塗りムラができにくく仕上がりが均一になる
④硬化が早く、工期が短い
・デメリット
①価格が高い
②紫外線に弱く、伸縮性がないため割れやすい
③木造&広い面積の床面には施工ができない為、施工場所が限られる
④独特な臭いがある
FRP防水はプラスチック素材を使用するので、長時間の紫外線照射に弱いという弱点があります。
そのため防水層の上から「トップコート」という保護膜を塗装して紫外線から保護する必要があります。
トップコートはあくまでも防水層を保護するためのものなので防水機能はありませんが、トップコートが劣化してしまうと防水層が紫外線を直に受けるようになるので、防水機能が著しく低下してしまいます。
したがって、5年に1回のペースで定期的なメンテナンスとして、トップコートの塗替えが必要です!
この様に、防水工事には様々な施工方法がありますが、施工場所や用途によって工法を選びましょう。
しかし、どの工法であっても定期的なメンテナンスが欠かせません。
ベランダやバルコニーは雨漏りの原因になることも多いので、不安があれば早めに業者に連絡をするなどの対応をしましょう💪
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